介護・福祉業界で営業代行を活用するメリットと選び方のポイント

医療の営業代行をしている女性

介護施設や訪問介護事業者にとって、利用者を安定的に確保することは経営の根幹に関わる課題です。「ケアマネジャーへのアプローチに手が回らない」「広報担当がいないため施設の認知度が上がらない」といったお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。日々の介護業務に追われる中で、施設の「売上」に直結する活動が後回しになりがちというのは、多くの介護事業者に共通した悩みと言えます。

介護・福祉業界は、介護スタッフが現場業務に追われる一方で、新規利用者の獲得や連携先の開拓といった営業活動も求められる、リソース不足が深刻になりやすい業界です。特に小規模の事業所では、管理者やオーナーが現場業務・経営管理・営業活動のすべてをこなさなければならない状況も珍しくなく、「やりたくてもできない」という状態が続くことで、経営が停滞してしまうケースも見られます。特に入居者数の減少が続いている時期や、新規施設との競争が激しい地域では、営業活動の遅れが直接的な収益低下につながる危険性もあります。そのような状況を解決する手段として、営業代行サービスの活用が注目されています。

こちらのコラムでは、介護・福祉業界における営業代行の概要とメリット、選び方のポイントをご紹介しています。ぜひ参考にしてください。

目次

介護・福祉業界の営業代行とは?基本と期待できる効果

医療系の営業代行をしている女性

それでは早速、介護・福祉業界における営業代行からご紹介していきましょう。

営業代行の仕組みと概要

介護・福祉業界における営業代行とは、施設や事業所の新規利用者獲得、ケアマネジャーや医療機関・地域包括支援センターへの連携開拓、既存利用者家族へのフォロー業務などを外部の専門チームに委託するサービスです。

営業代行を利用することで、介護スタッフが現場ケアに専念できる環境を維持しながら、施設の認知拡大や紹介元との関係強化を並行して進めることができます。特に、スタッフ不足が慢性化している事業所にとっては、人員を増やさずに営業機能を強化できる点が大きな魅力です。

営業代行でカバーできる業務の範囲は広く、ケアマネジャーへの定期連絡・情報共有、医療機関への訪問アプローチ、新規利用者獲得のためのリスト作成・架電、既存の利用者家族へのフォローアップ連絡など、多岐にわたります。自社のリソース状況や優先課題に応じて、外注する業務範囲を柔軟に設定できることも特徴のひとつです。また、外部のプロが担うことで、属人化しがちな営業活動に一定の品質・継続性をもたらすことも期待できます。まずはケアマネジャーへの定期連絡だけを任せるところから始め、成果を確認しながら徐々に業務範囲を広げていくという使い方もできます。

一般的な営業代行と介護・福祉業界向けの営業代行の大きな違いは、「売ること」よりも「信頼を積み重ねること」に重きを置いている点です。介護施設を利用する方やそのご家族は、サービスを選ぶ際に価格や機能だけでなく、「安心できるか」「信頼できる施設か」という感情的な判断を重視する傾向があります。そのため、代行会社も単なる架電や訪問をこなすだけでなく、相手の状況に寄り添いながら施設の魅力を誠実に伝えることが求められます。

介護・福祉業界での主な活用シーン

介護・福祉業界での営業代行は、さまざまな場面で活用されています。代表的なシーンとして、まずケアマネジャーへの施設情報の定期提供があります。空き状況・対応介護度・受け入れ可能な疾患種別など、最新情報を継続的に届けることで、紹介先候補として施設の名前を覚えてもらうことができます。

また、退院支援や在宅復帰を支援する病院の地域連携室や医療相談室へのアプローチも重要な活用シーンのひとつです。退院後に介護サービスが必要になった患者さんへの紹介先として、施設名を先に覚えてもらっておくことが新規利用者獲得への近道になります。こうしたアプローチは一度きりでは効果が出にくく、定期的な訪問や情報提供を続けることで、徐々に信頼が積み重なっていくものです。

さらに、既存の利用者様やご家族への定期連絡・満足度確認も代行業務に含めることができます。利用中のサービスに満足していただけているか、困っていることはないかを丁寧にフォローすることで、長期利用・口コミ紹介につながる信頼関係を築くことができます。このようなフォロー業務は後回しになりがちですが、継続的に行うことで施設の評判や口コミに大きく影響します。

注意点・デメリット

介護業界の営業代行では、利用者やご家族に関するセンシティブな情報を扱う場面があります。そのため、個人情報の取り扱いに関する体制が整っている会社を選ぶことが重要です。また、介護・福祉の現場感を理解していない代行会社では、ケアマネジャーや医療機関に対して不適切なアプローチをしてしまうリスクもあります。

介護・福祉業界は、一般的なBtoB営業とは異なり、丁寧さ・誠実さ・人間的な信頼関係が特に重視される世界です。「売り込まれている」と感じさせてしまうようなアプローチは、逆に施設のイメージを損なう可能性があります。業界知識と繊細なコミュニケーション力の両方を持つ代行会社を選ぶことが、成否を分けるポイントになります。導入前に、代行会社がどのようなスタイルでアプローチを行うかを確認し、施設の方針・価値観と合致しているかを必ず確かめましょう。

介護・福祉業界が営業代行に向いている理由

理由① リソース不足が深刻な業界だから

介護業界は人手不足が慢性化しており、営業専任の担当者を置ける施設は限られています。その一方で、ケアマネジャーや連携先への定期的なアプローチは施設経営に直結する重要な活動です。外部の営業代行を活用することで、人材不足の中でも営業活動を止めない体制を作ることができます。

特に、地方の介護施設や中小規模の事業所では、管理者が兼任で営業活動を担っているケースも多く、「やりたくてもやれていない」という状況が続きがちです。そのような施設こそ、外部の力を借りることで施設経営の安定に大きく近づけます。採用・育成のコストをかけずに即戦力の営業機能を持てることも、コスト面での大きなメリットです。営業代行であれば、契約内容によって業務範囲を調整できるため、まずは小さく始めながら徐々に拡大するという柔軟な使い方もできます。自社に合ったペースで営業機能を整備していける点は、資金や人員に余裕のない施設にとって心強いポイントです。

理由② 丁寧で誠実なコミュニケーションが重要だから

介護・福祉は、利用者やご家族の生活に深く関わるサービスです。営業においても、押しつけがましくなく、相手に寄り添った丁寧な対話が求められます。繊細なコミュニケーション力を持つ代行会社であれば、信頼を損なわない形で施設の魅力を伝えることができます。

ケアマネジャーや地域包括支援センターのスタッフは、多くの介護施設から情報収集をしています。そのような環境の中で、「この施設は信頼できる」「丁寧に対応してくれる」という印象を継続的に与えることが、長期的な紹介関係の構築につながります。女性スタッフによる誠実なコミュニケーションが評価されるケースも多く、共感力や傾聴力を強みとする代行会社は介護・福祉業界との相性が良いと言えます。丁寧さが信頼の基盤になる業界だからこそ、同様のスタンスを持つ代行会社との組み合わせが成果を生みやすいのです。

理由③ 現場業務と営業の両立が難しい業界だから

介護・福祉業界は、スタッフが24時間体制で利用者のケアに当たることも多く、営業活動のためにまとまった時間を確保することが非常に難しい環境です。現場を離れることへの罪悪感や、入退居者の対応・急なシフト変更などで、予定していた営業活動が後回しになることも日常茶飯事です。

このような業界の特性を考えると、「現場業務」と「営業活動」を明確に切り分けて、それぞれの専門家に任せる体制が最も合理的と言えます。現場スタッフは介護に専念し、営業代行チームが外向きの活動を担うという役割分担が確立することで、どちらの品質も維持しやすくなります。また、代行会社は施設の指示のもとで動くため、施設のブランドイメージや方針を反映したアプローチが可能です。専門性の高い業務を分担することが、事業全体の安定成長につながります。介護・福祉業界において「現場を守ること」と「経営を守ること」の両方を実現するには、外部リソースをうまく活用することが鍵になります。自分たちが最も力を発揮できるケアの現場に集中しながら、施設の認知度や連携ネットワークを着実に広げていくために、営業代行は有力な選択肢のひとつです。

営業代行でカバーできる具体的な業務内容

ケアマネジャーへの定期アプローチ

介護施設の新規利用者獲得において、最重要の営業活動といえるのがケアマネジャーへの継続的なアプローチです。施設の空き状況・対応可能な介護度・最新設備情報などを定期的に伝えることで、紹介候補として施設を記憶してもらえるようになります。訪問・電話・メールなど、ケアマネジャーの業務スタイルに合わせたコミュニケーション手段を選びながら、関係を積み重ねていくことが重要です。

月に一度の定期連絡を続けるだけでも、「あの施設のことは頭に入っている」という状態を作ることができます。また、季節の挨拶や施設のイベント情報など、施設の「顔」が伝わる情報を届けることで、施設への親しみが増し、紹介につながりやすい関係性を育むことができます。営業代行チームが担当すれば、こうした定期的な連絡が途切れることなく継続されるため、ケアマネジャーとの関係を安定的に維持することができます。

営業代行チームに任せる最大のメリットのひとつが、「継続性」です。自社スタッフが担当する場合、繁忙期や人員の入れ替わりによって活動が止まってしまうことがあります。しかし代行会社は常に安定した体制で活動を続けられるため、ケアマネジャーへの連絡が「今月は忙しくて送れなかった」という状況を防ぐことができます。この継続性こそが、長期的な紹介関係の構築に最も重要な要素のひとつです。

医療機関・地域包括支援センターへの連携開拓

医療のイメージ

退院後の受け皿となる介護施設として、地域の医療機関から信頼を得ることは利用者獲得の大きな柱となります。病院やクリニックの医療相談室・地域連携室への定期訪問・情報提供は、介護施設にとって欠かせない営業活動です。また、地域包括支援センターとの関係構築は、在宅介護サービスへの新規紹介につながる重要な接点となります。

これらの活動を代行会社に任せることで、施設スタッフの負担を減らしながら、連携ネットワークの拡大が実現します。「どんな患者さんを受け入れられるか」「どんな強みを持つ施設か」を地域の医療・福祉関係者に広く知ってもらうことが、長期的な紹介ルートの構築につながります。信頼は一朝一夕には築けませんが、継続的な情報提供の積み重ねが着実な成果をもたらします。

特に、医療機関からの紹介は、ケアマネジャーからの紹介と並ぶ重要な新規利用者の獲得経路です。リハビリ後に施設への入居を検討している患者さん、自宅復帰が難しい方の受け入れ先として選ばれることを目指し、地域の医療スタッフと良好な関係を築いておくことは、施設の安定稼働に大きく貢献します。代行会社が定期的に情報提供を続けることで、「困ったときに真っ先に思い出してもらえる施設」としての地位を確立することができます。

既存利用者・ご家族へのフォロー業務

現在サービスを利用している方のご家族への定期的な連絡・満足度確認も、営業代行が担える業務のひとつです。「利用者が施設に慣れているか」「ご不満はないか」といった丁寧なフォローを継続することで、長期利用・口コミ紹介につながるリレーションを構築できます。

ご家族は、施設側から積極的に連絡をもらえること自体に安心感を覚えることが多く、「任せて良かった」という感情が生まれやすくなります。また、ご家族の状況変化に応じてサービス内容を提案するアップセル対応も、代行チームが担うことで施設スタッフの手を煩わせずに行えます。利用者・ご家族の満足度を高めることは、口コミや紹介につながる最も確実な方法のひとつです。フォローが行き届いた施設という評判は、地域での信頼構築にも大きく寄与します。

利用者・ご家族からの信頼が高まることは、新規利用者獲得にも直結します。「あの施設に任せたら安心だと聞いた」「知人から紹介された」という口コミが生まれやすくなるのは、日頃のフォロー体制が充実している施設です。既存利用者への丁寧な対応が、新規利用者獲得のための「口コミ営業」として機能するサイクルを作ることができれば、長期的に見て非常にコストパフォーマンスの高い集客戦略となります。

営業代行会社を選ぶ際のポイント

ポイント① 介護・福祉業界への専門知識があるか

ケアマネジャーとの関係構築や医療連携の仕組みを理解している代行会社は、的確なアプローチが期待できます。介護・医療・福祉業界での実績がある会社を優先して選びましょう。業界特有の用語・制度への理解が浅い代行会社では、せっかくのアプローチが的外れになったり、相手に不信感を与えてしまうリスクがあります。

担当スタッフが福祉・医療分野のバックグラウンドを持っているか、または業界向けのトレーニングを受けているかも確認するとよいでしょう。「介護保険制度」「要介護度」「地域包括ケアシステム」などの基本的な概念を理解したスタッフが担当することで、ケアマネジャーや医療機関との会話が成立しやすくなります。業界特有の言葉や価値観を自然に使いこなせる代行会社であれば、施設の「代わり」として信頼してもらいやすくなります。また、支援実績のある施設の種別や規模感を事前に確認することで、自施設と似た環境での経験があるかどうかを判断することができます。

ポイント② 個人情報の取り扱いが適切か

利用者情報や家族との連絡内容など、プライバシーに関わる情報が絡む場面が多い業界です。情報管理体制がしっかりしているか、守秘義務に関する規定が明確かどうかを確認することが重要です。プライバシーポリシーや情報セキュリティの取り組みについて、契約前にしっかりと確認・合意しておくことをおすすめします。

個人情報の漏洩は施設の信頼を大きく損なうだけでなく、法令違反にも繋がりかねません。Pマーク取得の有無や情報セキュリティに関する社内規定の内容などを確認することに加え、担当スタッフへの個人情報保護教育がどのように実施されているかも尋ねておくと安心です。安心して業務を委託するためにも、情報管理の観点は妥協しないようにしましょう。また、業務委託の契約書の中に情報管理に関する条項が適切に含まれているか、弁護士等に確認してもらうことも一つの方法です。

ポイント③ 丁寧で誠実な対応スタイルか

介護・福祉に関わる関係者(ケアマネ・医療機関・ご家族)は、信頼と誠実さを重視します。代行会社のコミュニケーションスタイルが施設のイメージと合っているかどうか、事前のヒアリング対応などで見極めましょう。「売り込み感」が強いアプローチは、介護・福祉業界では特に逆効果になりやすいため、寄り添い型のコミュニケーションが得意かどうかは必ず確認するポイントです。

初回の問い合わせや相談時の対応から、担当スタッフの言葉遣い・姿勢・傾聴の仕方を観察することで、実際の営業スタイルをある程度推測することができます。信頼できる代行会社は、最初のヒアリングの段階から丁寧な対応を見せてくれるはずです。営業代行会社の対応スタイルが、そのまま施設の「顔」として連携先に伝わることを念頭に置いておきましょう。複数社から見積もりを取りながら、担当者の対話姿勢を比べてみることも有効な選定方法です。

ポイント④ KPI設定と定期報告の体制が整っているか

営業代行を依頼する際には、何をどのくらい実施するか、どんな成果を目指すかを明確にすることが大切です。ケアマネジャーへの月間訪問件数、新規紹介獲得件数など、測定可能なKPIを設定できる会社を選びましょう。目標が明確であれば、達成に向けたアプローチの改善もしやすくなります。

また、週次・月次での活動報告を受けられる体制が整っていると、進捗確認や改善提案をスムーズに行うことができます。「どんな活動をしてくれているのかわからない」という状態では、代行会社との信頼関係も築きにくくなります。透明性の高い報告体制は、代行会社と施設が同じ方向を向いて取り組むために欠かせない要素です。定期的な報告・振り返りを通じて、継続的な改善と成果の積み上げを目指しましょう。優秀な代行会社ほど、単に活動を「こなす」だけでなく、施設の経営課題をともに考え、最適な営業戦略を提案してくれるパートナーとして機能します。契約前に、どこまでの提案・フォローを行ってくれる会社かを見極めることで、長期的に成果を出せるパートナーシップが生まれます。

介護・福祉業界で営業代行を活用を考えているならタノシアへお任せ

タノシアの代表代池田 聖子

介護・福祉業界での営業代行は、リソース不足が深刻な現場スタッフの負担を軽減しながら、ケアマネジャーや連携先との関係構築を効率的に進められる効果的な手段です。施設の規模や予算に関わらず、外部の専門チームを活用することで即戦力の営業機能を持つことができ、利用者数の安定化や施設経営の改善につながります。ケアマネジャーへの継続アプローチ、医療機関との連携開拓、既存利用者・ご家族へのフォローなど、多様な営業活動を外部に委託することで、現場スタッフは本来の介護業務に専念できます。業界知識と繊細な対応力を持つ代行会社を選ぶことが、成果につながる第一歩です。代行会社を選ぶ際には、業界知識・個人情報管理・対応スタイル・報告体制の4点を基準にすることで、施設に合ったパートナーを見つけやすくなります。まずは相談だけでも、自施設の課題に対してどのような提案をしてもらえるかを確認してみることをおすすめします。

医療・福祉業界での営業代行をご検討の方は、ぜひ株式会社タノシアへお気軽にご相談ください。100%女性メンバーによる丁寧なヒアリングで、貴社の課題に合った最適なプランをご提案いたします。

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